映画「イントゥ・ザ・ウッズ」感想。

ところどころ、ネタとしては面白いんだけど……全体的なストーリーはどうかというと、イマイチ。
途中まではそれなりに面白かったんだけどなー。
シンデレラ・ラプンツェルジャックと豆の木赤ずきんちゃんっていう童話のキャラクターたちが、よく知られてる童話のストーリーの中で知り合ってたりして「ほお、そこで繋がるか!」っていう。そういう面白さ。みんな同じ町に住むご近所さん、って感じか。
その面々がひとまずみんなハッピーエンドになりました!までは良いんだけど、その後の展開がちょっと……。

シンデレラと結婚したその日にパン屋の奥さんを口説く王子……なんやねんこいつ。ていうか、あまりに唐突すぎて(つか、その奥さんといままでにも何度か会ってるのに、何故この国の危機という状況で急に口説く?)魔女の呪いかなんかで浮気するように仕向けられてんのかと思ったわ。まさかの素だったけど。
そのうえその奥さん、王子に口説かれて浮き足立ってたら、いつのまにかそばにいた巨人にビックリして慌てて逃げようとしたら崖から落ちて死亡(死んだんだよね……?)という急展開。

あと、巨人ってあの程度の攻撃で死ぬの?あれって攻撃にもなってなくね?石を投げつけるだけって……人間が投げられる石なんて大きさも威力もたかがしれてると思うんだけど、眉間のあたりに石が当たった途端急にぶっ倒れたもんだから意味わからんかった。
だいたい巨人もいい迷惑だよな。何も悪いことしてないのに突然地上からやってきた少年に金貨やらハープやら盗まれて、それを取り戻そうと追いかけていったら殺されて、その復讐をしに地上に降りてきた巨人の奥さんも殺されるっていう。ジャックと豆の木ってひどい話だったんだな……。

それと、そもそもの元凶であるラプンツェルの父親はなんで魔女の庭から魔法の豆を盗んだんだろうな?しかもそのあと、その豆を植えることも食べることも何もせずずっと持ってたのは何故なんだ。
あと気になったのが、子供ができないパン屋夫婦の、魔女からの呪いがとけた途端奥さんのおなかがぷく〜っと膨らんで一気に臨月になってたけど、それ誰の子……?(笑)そんな子産むの怖くね?って感じだし、「それ本当に俺の子か?」って旦那は不安にならないのか?って思った。

とりあえず感想としては、童話の主人公は善人とは限らないってことと、女は強くてしたたかってことと、王子と結婚したからって幸せになれるとは限らないってことだな。
あと、ジョニー・デップは客寄せパンダだった(笑)おばあさんに化けてるオオカミデップは面白かったけど、出番は序盤に少しだけだぜ!(つか、赤ずきんちゃんを足止めしてるシーン……まるで少女を口説くロリコン変態男のようだった)